キッチンは“ママの場所”という固定概念
今回はあえて、家事動線を短くしなかったわが家の間取りについて、ご紹介します。
壁づけI型キッチンの良さを見直す
わが家のキッチンは、今はやりの対面キッチンではありません。
昔ながらの壁付けI型キッチン。
リビングダイニングからは、キッチンが丸見え!
最近はあまり好まれないこのスタイルにしたのには、大きく2つの理由があります。
理由1:リビングダイニングを広くとりたい
対面キッチンにすると、キッチンの通路が専用スペースとしてとられてしまいます。ところが、壁付けキッチンにすると、その通路分もリビングダイニング側のスペースとするので、部屋が広く感じられます。
そもそも、あまり広くないリビングダイニング。
なるべくフレキシブルに使えるようにするためには、キッチンを壁付けにして、ダイニングテーブルの配置次第で、自由な使い方ができるようにと考えました。
理由2:キッチンはママの場所という固定概念は持ちたくない
わが家は共働きということもあり、夫婦どちらもキッチンに立ちます。
子ども達にもたくさん手伝ったもらう必要があるので、みんなこぞってキッチンに集まります。
以前の住まいは対面カウンターにしていたので、キッチンの通路がせまく、家族がキッチンに入ってくるのは邪魔で仕方ありませんでした。
壁付けキッチンにすると、それぞれの場所でそれぞれ作業ができるので、家族が協力して食事の準備を進めることができます。
食器棚とキッチン、冷蔵庫が横並びになっているので、一人で作業するには移動距離が長くなるカタチですが、家族で協力することが前提になると、デメリットがメリットになるわけです
家事動線を短くする意味
最近、しきりに言われている「家事動線」
これは、主に主婦(もしくは主夫)が家事の大半を切り盛りする場合にはとても大切な切り口になります。
ですが、家族が協力して家事をこなすとしたら・・・
家事動線が短いことだけが正解ではありません。
夫婦のどちらかがキッチンに立って料理をしているとき、もう一人がリビングでのんびりしていたとします。そんなとき、洗濯機が回し終わった音がしたら、キッチンから洗面脱衣室にすぐ行けるのが、いいことなのかそうでないのか…
想像が付きますね。
そんなわけで、わが家はキッチンの横に洗面脱衣室がありますが、扉はあえてつけませんでした。
一般的に「オススメ」とされているカタチが、自分たち家族の生活スタイルに本当にあっているのか。ぜひじっくりと検討してほしいと思います。