10年前の自分と10年後の自分
各社の営業さんが、年末の挨拶に連日いらっしゃるのを見ると、今年ももう終わりか~と思いますね。
こんにちは。
一級建築士/ライフオーガナイザーの和田さや子です。
今更感は否めませんが、12月の頭に開催された、ライフオーガナイザー協会のカンフェレンスを振り返ってみたいと思います。
今年のカンファレンスは協会の10周年ということで、テーマが「The Next Decade」でした。せっかくなので、私の10年前をまずは紹介させてください。
2008年~10年前は独身でした
当時の私は29歳。ちょうど結婚する準備と、一級建築士の試験勉強をしていた時でした。
学生の頃、勉強会でお世話になった設計事務所の所長さんが、ご自身の経験上「6年ごとに区切って人生の方向を見直している。だから、うちの所員も6年経ったら全員卒業させるんだ」とおっしゃっていたのを今でも覚えています。
24歳で社会人になった私は、6年仕事をしたら30歳。
10年前の私は、自分で決めた区切りの年が目前に迫っていました。そこまで一生懸命仕事して、資格も取ろう。30歳になったら、またそこから新しい目標を探そうと思っていました。
そして31歳の時に娘が産まれました。”子どもが出来ても働く”とは決めていたのですが、正直子どもを持ちながら働くということは、きちんと描けていなかったな・・・と思います。
自分以外の人間の責任を背負うことは、
こんなにも様々なことがコントロールできなくなるのか
それまでは、自分の努力である程度は切り開けたし、結果もついてきた。でも、子どもができると、自分ひとりだけでどうこうできる問題ではないことがたくさんある。その中で、自分が何をしたくて、何を手放すのか、その取捨選択の連続だったなーと思います。
ライフオーガナイザーになると決めたことは、縁もあって自分で決めたことですが、その後の展開については、自分の意志とは関係なく、その場その場に応じた選択を積み上げていった結果、いまここにいるという感覚です。
カンファレンスで見つけた私の行動動機
今年のカンファレンスは、大阪での開催ということで、ライフオーガナイザー協会関西チャプターのメンバーが運営のお手伝いをしました。
リーダーの眞鍋京子さんと副リーダーの大黒ゆかこさんを中心に、ボランティアで参加したメンバーです。ライフオーガナイザー協会のイベントの多くは、ライフオーガナイザーのボランティアによって成り立っています。
参加費も払っているのに、さらにボランティア?と、敬遠する人もいるかもしれません。でもスタッフになってみないと見えない景色がそこにはあるので、お声がかかったら断らずに引き受けするようにしています。
ちょっと脱線しますが、何かと話題の西野亮廣さんの新しい書籍がオンラインで無料公開されているので、読んでみました。
その中で綴られていた言葉が、タイムリーに響いたのです。
彼ら(優秀な人材)が追い求めるのは、「高い給料を貰っている自分」ではなく、「常に面白いことをしている自分」だ。
自分自身が「優秀な人材」と思っているわけではないけれど、この説が今の自分の思っていることを代弁してくれているようで、おぉ!!と思いました。西野さんのオンラインサロンというコミュニティでは、スタッフとして参加するのにお金を払うのが当たり前のようで、既存の価値観からすると「???」が飛び交いますよね。でも、ここにいる人たちは「面白いことに参加できる」というところにお金を払う価値を見出しているようなのです。
一級建築士やライフオーガナイザーの肩書は、私がしたいことの補助くらいなもの。その肩書を生かして「お金持ちになりたい!」と思っているわけでもなく、「有名になりたい!」と思っているわけでもありません。
もちろん、生活に必要なお金は稼ぐ必要はありますが、それと同等に大切なのは
自分が面白いと思った仕事がしたい
そして、結果的に人の役にたてば更にうれしい!なので、9時-17時でサラリーマンとして働いている以外でも、こうやってブログを書いたり、片づけ収納ドットコムのライターとして活動したり、声がかかればボランティアスタッフとして活動したりもします。
基準は「自分が面白そう!」と思えるかどうか。
そして10年後、思春期真っただ中の子どもたちが母の働く姿を見たとき、「なんかいつも楽しそうに働いてるな」「仕事するって楽しそうだな」そんな風に思ってほしい。大人になるの楽しみだなって思ってほしい。そんな風に思います。
どうせなら鮮やかなグレーを
カンファレンスの1日目午後。3つの分科会が用意され、自分の興味の持ったテーマの話を聞くことができました。私が選んだのは「会社員LOのこれからの働き方、「パラレルワーク」を考える」
この分科会に参加している人の大半は、フルタイムやパートタイムで仕事をしながら、ライフオーガナイザーを取得しています。私のように本業に絡めて仕事をしている人もいれば、ダブルワークをしている人、特にライフオーガナイザーとしての活動をしていない人もたくさんいました。
- どうやって両立させるのか?
- 仕事を辞めてライフオーガナイザー一本に絞るべきか?
そんな悩める私たちに、石井純子さんが送ってくださった言葉が、このカンファレンスの中で一番心に残っています。
「白か黒か選ぶことだけが正解じゃない。どうせなら、鮮やかなグレーを描いて」
建築士か、ライフオーガナイザーか、選ぶ必要なんてなくて、両方を持っている私だからできる「面白いこと」がきっとまだまだあるはず。そんな風に思うと、この先10年がワクワクしてきますね。10年後、自分がどうなってるか想像もできないし、「こうありたい」という野望もあまり思いつきませんが、「相変わらずなんか楽しそうに働いてるな~」と思ってもらえるような自分でいたいと思います。
片づけと関係のない話を長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。