「スッキリ」という言葉が生む誤解
先日のチャリティイベントでのセミナーを聞いてふと思いました。“スッキリ”という言葉ってものすごく抽象的ですよね。
こんにちは。
一級建築士/ライフオーガナイザーの和田さや子です。
お片づけのコンサルティングをしていると「とにかくスッキリしたいんです」とおっしゃる方が多いです。“スッキリ”の言葉の意味としては“わだかまりがなく、気持ちのよいさま。また、よけいなものがないさま。さっぱり。”と、あります。
見た目がスッキリなのか?
気持ちがスッキリなのか?
これって、とても大切なポイントだと思います。
見た目がスッキリ
ビジュアル的なスッキリを求めるのであれば、とにかくモノを分けて、不要なものを目の前からなくしていく必要があります。人にゆずる、リユースに回すなどの手間がネックになっているのあれば、いっそのことすべて「捨てる」という選択もありますね。「捨てる」ことがもったいないと思う気持ちを手放すことで、クリアできるかもしれません。
気持ちがスッキリ
では、気持ちが“スッキリ”はどうしたら得られるのでしょうか?気持ちの問題なので、モノが多い少ないより大切にしたいポイントがきっとあると思います。
- 自分の持っているものをフル活用できたときに“スッキリ”を感じますか?
- もしくは、必要としている人に譲ることができたときに“スッキリ”と感じますか?
- フリマアプリなどで高値で売ることができたときに“スッキリ”を感じますか?
自分の“スッキリ”ポイントが見つかれば、それに合った手放し方をさがしてみます。
フル活用したい人は、フル活用するためのテクニックがあるとよさそうです。最近は、個人が生活を豊かにする方法を学ぶ教室がたくさんあります。クローゼットのお悩みであれば骨格ファッション診断やパーソナルカラー診断など、食器がたくさんある方は、テーブルコーディネートなどを学ぶといいかもしれません。
必要としている人に譲りたいという人は、無料で引き取ってくれるサービスやボランティア団体などを探すといいですね。リサイクル品を引き取ってくれるところは、意外にたくさんあります。自分で見つけられない場合は、知人友人に声をかけてみるといい情報をもらえるかもしれませんよ。
高いものは高く売りたいという方は、ぜひ「売る」に挑戦してみましょう。今はフリマアプリも多種多様になってきて、すべて自分で手続きするものから、箱で送ればあとは勝手に出品してくれるサービスまで、さまざまです。
たとえ、モノが多くても、自分の気持ちが“スッキリ”する瞬間を見つけることで、気持ちよく生活を続けることができそうです。
もちろん、どれか一つにこだわる必要はなくて、モノによって“スッキリ”を感じるポイントは違うと思います。子ども服は譲りたいけど、自分の服は捨てるで構わない。食器は捨てられるけど、花器はフル活用したい。自分の中の基準が見つかることで、きっとお片づけもしやすくなりますよ。
あなたの“スッキリ”ポイントはどこにありますか?