忙しい家族にオススメ!茶の間スタイル
昨日、我が家のダイニングテーブルをリニューアルした記事を書いたところですが、何気なく書いた「茶の間」について、今日は書いてみたいと思います。
こんにちは。
一級建築士・ライフオーガナイザー®の和田さや子です。
「茶の間」の歴史
武家屋敷などの流れを受け継ぐ、明治以降の日本の民家では、家の一番良い場所に「座敷」があり、その部屋はお客様をお迎えしたり、冠婚葬祭を執り行うための場としての役目がありました。
一方で料理をする「台所」や、家族が食事をする「茶の間」は、日の当たりにくい北側にあったのです。時代の流れで「座敷」より「茶の間」を家の中心に置くというスタイルに変わっていきます。
更に、ちゃぶ台からダイニングテーブルへと変化していく中で、食事は「食事室」で、くつろぐのは「居間」でと、目的に合わせて部屋を分けるスタイルにへと変わっていったようです。
今では、LDKスタイルが主流となり、リビング・ダイニング・キッチンが、ワンルームでゆるやかにつながり、広々と感じられる間取りが好まれています。
共働き家庭にとってのLDK
ダイニングスペースで食事をし、リビングでくつろぐ、そんな「当たり前」のスタイルが、本当に自分たちの生活にあっているのか、ちょっと立ち返って考えてみましょう。
共働き家庭では、家の滞在時間がどうしても短くなってしまいます。
帰宅後、キッチンに立って夕飯の支度をしながら、ダイニングテーブルで勉強をする子供を見守り、ご飯を食べたら、すぐに片づけ、翌日の準備をさせて、お風呂に入って就寝・・・までが、怒涛の時間。
寝かしつけが必要な期間は、そのまま一緒に寝てしまい、気づけば朝、なんてことも珍しくありませんね。
子供が大きくなると、子供までも忙しくなり、学校から帰ってきたと思ったら、軽食取って習い事や塾へ。塾から帰ってきたら、もうお風呂に入って寝る時間。
とにかく、時間が惜しい。
時短のためにはLDKに子供のものや、大人のもの、なんでも置いておきたい。収納スペースが足りないんです…という方に原点回帰「茶の間」スタイルをオススメしています。
現代茶の間はテーブルスタイル
LDKにソファを置かず、家族が集まるスペースとして大きなテーブルを一つ。ソファを置かず余裕ができた空間に収納スペースを用意します。
部屋が狭くて圧迫感を感じるなぁ…という我が家のようなおうちでは、テーブルの高さを低めにするのがオススメです。
最近はリビングにもダイニングにも置けるという、テーブルセットを販売している家具屋さんも多くなってきました。有名なところでは無印良品に、テーブル高さ60㎝のものがありますね。
カリモクの低めのダイニングテーブルとベンチというスタイルは、カラーバリエーションや形もたくさんあって、お好みのものが探せそうです。
- 食事をする
- 勉強する
- 書き物をする
- くつろぐ
全てを受け止めてくれる大きなテーブルがあれば、狭い部屋でも、モノを上手におさめる収納スペースが確保できますよ。