理想の土地と出会うために知っておきたい業界事情
土地探しは、どうやって進めていますか?理想の家づくりの最も土台になる部分、それが土地探しだと思います。どんなに素晴らしい設計力や設備をもってしても、土地のもともと持つポテンシャルの高さにはかないません。
いい土地と出会うためには、戦略が必要です。とりあえず、駅前にある大きな不動産屋さんに行ってみよう!と思う前に、ちょっとひと呼吸。少し土地探しについて勉強して、基礎知識を身に着けてから行ってくださいね。
土地探しの第一歩
土地探しの第一歩は何から始めますか?
- インターネットで検索したり
- 不動産屋さんに相談したり
- 希望のエリアを散歩してみたり
このあたりが多いと思います。
中にはツワモノがいて、気に入った土地が農地だったりすると、「売ってくれませんか?」と農作業をしている方に声を掛けたり、空き家だったら、ポストにお手紙を投函して反応をみたりする人もいるそうです。
土地を買い取りたい不動産屋さんの営業マンだとしたら、当たり前の行動ですが、素人の方でもやっていると聞いた時には、驚きました。
オススメは、3つ目の「希望のエリアを散歩」です。なぜかというと、本当に条件のよい土地は、インターネットに出る前に大抵売れてしまっているからです。
- 住みたいエリアを散歩してみる
- そのエリアに強い不動産屋さんを見つける
- よい土地が出たらすぐに教えてもらえるように仲良くしておく
そんな感じで、一歩目をスタートさせてみてください。
建築条件付き土地とあったらあきらめるしかない?
「建築条件付き土地」というのは、その土地を購入した場合、建物を建てる業者まで決まっています。つまり、建売ではなく、建物はこれから建てるけれども、土地と建物をセットでというルールです。
土地を契約しても、その後間取りの打合せなどをして請負契約に至らなければ、土地の契約も白紙撤回することができるのも特徴です。
もし、建てたいハウスメーカーや工務店が決まっている場合、良い土地を見つけたけれど、「建築条件付き」という文字を見つけたら、「ここも建築条件付きか」とあきらめるしかないのでしょうか。
実は、これにももう一つ裏技があります。
「建築条件をはずしたらいくらになりますか?」と、売主に聞いてみることです。
「絶対に条件は外しません」ということもあるとは思いますが、中には「○○〇万円上乗せしたら、条件外してもいいですよ」という答えが来ることもあります。つまり、建物を建てて得られるであろう見込み利益を土地に上乗せして、販売しようということです。
土地代は高くなってしまいますが、もともと「建築条件付き土地」は割安な値段で売りに出されているものです。値段が上乗せされても、トータルの予算に収まるのあれば、大いに「アリ」だと思います。
理想の土地がもし「建築条件付き」だったとしても、あきらめずに聞いてみることが大切です!
よい更地が見つからない場合の手段
土地を購入したら「すぐに新築!」と思っていらっしゃる方も多いと思いますが、わが家の場合は少しタイミングをずらしました。
- 中古住宅付き土地を購入最小限のリノベで10年ほど住む
- 10年後に建替え
中古住宅付き土地だと、当たり前ですが建築条件が付いていないので、誰でも購入することができます。そして、若い夫婦でまだ手持ち資金に余裕がない場合は、まずは土地代に+αくらいの値段で購入できる中古住宅に住み、そこからまた建築資金を貯めてから建て直すという流れです。
メリット
- 土地の住宅ローンを先に払い始めるので、ローン完済が早まる
- 周りの住環境をしっかり把握してから家を建てられる
デメリット
- 建替えるときに仮住まいに引っ越さなくてはいけない
- 解体費用も別途必要になる
デメリットにかかる費用も試算しておき、それも含めて中古戸建付き土地を探し、一旦はそこに住んでみるという選択肢もあることを知っていただけるといいなと思います。