子どもの「○○どこ?」をなくすおもちゃ棚
先日、3年ぶりのクライアントさんから連絡をいただきました。
お子さんが成長して4歳になり、お片づけが自分でできるようになってほしいので、おもちゃ棚の片づけをしてほしい、というご依頼でした。
おもちゃ棚の片づけって、いらなくなったおもちゃを捨ててスッキリさせればいいんでしょ!と思われがちですが、片づけ始める前に確認したいことがあります。
おもちゃ棚には親子の「大事にしたいこと」が詰まっている
おもちゃ棚を片づけるとき、必ずお伺いしている質問があります。
お子さんにはここで、どんな風に遊んでほしいですか
子どもに遊んでほしいおもちゃの選び方には、親が子に「こんな風に育ってほしい」という希望がつまっています。お子さんの好きなこと、得意なこと、没頭できることを伸ばしてあげたい。もっと遊びを通して、得意を深めていってほしい。そんな風に思って、ご依頼をいただくことが多いからです。
今回のクライアントさんは、お子さんにつくってあげたい“環境”のイメージがとても明確でした。
- 大好きな「工作」を楽しめる場所にしたい
- 「ハサミはどこ?」「テープはどこ?」と、何度も聞かないでほしい
- 楽しんだ後は、自分で片付けられるようになってほしい
工作やお絵描きの時に必要な道具が、棚の中で“一番取りやすい場所”にある方が良いことがわかりました。
そして、本人曰く「幼稚園みたいに、戻す場所が書いてあったら戻せる」ということなので、「モノの住所を作る」ことと「ラベリングをする」ことを決めて作業に取り掛かりました。
シルエットでモノの住所をわかりやすく
工作に必要な道具は5つ。セロハンテープ、ガムテープ、のり、はさみ、鉛筆削り。今までは見当たらないとすぐに「あれはどこ?」とお母さんに聞くのが日課だったそうです。
折り紙に形を写し取り、切り抜いたものを棚にペタリ。
上に道具たちを置くと、こんな風になります。
道具が戻ってなかったら、一目瞭然!お母さんも、遊び終わった後に、片づけたかどうかがすぐにわかるので、声掛けがしやすくなったとおっしゃっていました。
この下の段には、工作の材料になるものを箱にまとめて置き、一番下の段には出来上がった作品を入れる箱を置きました。
箱があふれてきたら見直すというルールをつくると良さそうです。
困った子の味方「とりあえずボックス」
日々片づけをしていると、「これをどこに入れていいかわからない」というモノが必ずでてきます。そんなときは、なんでも「とりあえずボックス」を用意するのものオススメです。
たまに、そのボックスを見直すことで、そもそもおもちゃの分類の仕方が間違っていたことに気づけることもあります。
一日に一度、すべて棚に戻すを目標に、簡単に戻せる仕組みを見つけていきましょう
片付けが終わり帰宅した後、幼稚園から帰ってきたお子さんが、早速工作を楽しんでいる写真が送られてきました。また、困ったことがでたら、ぜひご相談くださいね。