片づけは社会問題も解決する
もう10日もたってしまいましたが、片づけ大賞2018に行ってきました。
こんにちは。
一級建築士/ライフオーガナイザーの和田さや子です。
片づけ大賞は、片づけのプロの大会です。片づけのプロと、そのプロのサービスを受けることによって生活が改善されたクライアントがそろって登壇。その片づけのプロセスや、どのように生活が変わったのかを発表します。
去年度までは、ライフオーガナイザー協会が主体となって運営されていたイベントですが、一般社団法人 日本片づけ整理収納協議会の設立により、様々な片づけの資格をもったプロがエントリーし、さらに盛り上がりを見せています。
今回は東京開催ということで、参加を迷ったのですが、ライフオーガナイザー同期の萩美規子さんがファイナリストに選ばれたというこで、自称応援団隊長としてはいかねばならぬ!と行くことにしました。
ファイナリスト登壇直前の萩さんをキャッチ。クライアントの方と、たまたま隣にいた 渡邊 奈都子さんと記念撮影を。さぞかし緊張しているだろうと思いきや、意外と大丈夫そう。
今回のプログラムは、大きく3部門。
プログラム | |
1 | 片づけ大賞 子ども部門 受賞者紹介・研究発表・表彰 |
2 | 片づけ大賞 プロ部門 ファイナリストプレゼンテーション |
3 | 【特別プログラム】片づけ大賞 一般部門 ESSE「収納&インテリア」グランプリ発表 |
子ども部門とプロ部門は去年もありましたが、ESSE「収納&インテリア」グランプリが加わって、一般部門ができました。一般部門とは言っても、その手法はプロ顔負け。共働き世帯の片づけが注目されていることを感じました。
子ども部門で受賞した3人の小学生の発表も、本当に堂々としたもので、今年も関心するばかりでした。小学生のうちから、「自分の価値観を大切にすること」「優先順位を決めて選び取ること」ができるようになっていると、きっと将来いろいろな場面で役に立つ日が来ると思います。片づけスキルは、自転車に乗れるスキルのように、一度見につけば一生もの。
一緒に来ていた小学2年生の娘も、上級生の言葉の中から、自分に落とし込めるものをいろいろと見つけられたようです。
そして、メインプログラムのプロ部門。
今年は「働き方改革」と「教員の長時間労働」という社会問題を見事にキャッチアップして、小学校の職員室を片づけた事例を紹介した伊藤 寛子さんが大賞を受賞。職員室の片づけが進めば、先生が働きやすくなり、それがまわりまわって子どもへの教育の質アップにもなる。素晴らしい事例の発表でした。
私はTwitterで現役教職員の方を何人かフォローしているのですが、先生方が今置かれている状況を読むにつけ、本当にどうにか解決できないものかと思っていました。まさか、それを“片づけ”で解決する手法を提案する方がいるとは!教育現場で片づけのプロができること、本当にたくさんありそうです。
また、私と同じ大阪で活動しているライフオーガナイザーの中村和美さんは審査員特別賞を受賞されました。中村さんはその柔らかな物腰と、「片づけは天職」とおっしゃる情熱を併せもった、とても素敵な方です。最近、マスターライフオーガナイザーも取得されたというこで、これからたくさんお話を聞く機会がありそうで楽しみです♪
そして、応援団長としてがっつり応援させていただきました萩美規子さん。「セミナーは苦手だからしない。現場主義!」と言っていた彼女とは別人!?本当に素晴らしい発表で、クライアントさんとの絆もしっかり感じられました。総評の時に小松さんもおっしゃっていたと思いますが、彼女の片づけはモノの片づけだけでなく、メンタルオーガナイズも取りいれたことがポイントだったと思います。
モノの片づけをして「理想の生活」を手に入れたのではなく、もともと「理想の生活」は手に入っているのだと、心の片づけを通して気づいた。
情報過多の生活の中で、自分が本当に望んでいることなのか、世間が思っていることに流されているのかがわからなくなること…ありますよね。そんな現代ならではの心の悩みを解決した事例でした。
そんなこんなで、子ども2人連れての弾丸東京日帰りツアーは、今回も“片づけ”の可能性を更に感じる一日となりました。私も私の方法で“片付けの大切さ”を伝えていきたいなと思います。